SSDをフォーマットして、Windows10をインストールしてWindows11にアップグレードした時の忘備録です。失われたら取り返しのつかない写真などの個人データのバックアップ以外に、フォーマットする前に準備したことをまとめます。
アプリケーションやドライバーは私の使っているものだけです。同じアプリケーションソフトでも個人の環境により大きく異なるので参考程度にお願いします。
ライセンス認証が必要なアプリケーションソフトの認証解除
アプリケーションソフトはバージョンにより、認証解除の方法が異なることが多いので、必ず確認が必要です。ライセンス認証解除の操作や手続きをせずにフォーマットすると、同じパソコンへのインストールでも、ライセンスが使用済みになって再インストールが出来なくなることがあります。
Microsoft Offiece
バージョンによって異なります。MicrosoftOffiece2010はアンインストールが認証解除なので、認証解除の操作は必要ないが、インストールしたままフォーマットしてはいけない。
Adobe CS5
Adobeのサポート対象外になった古いアプリケーションソフトは、サポートに依頼して認証解除をしてもらうことはできず、認証解除の操作を忘れてアンインストールすると取り返しがつかなくなります。
Adobeのサイトでは、アプリケーションの [ヘルプ] メニューから [ライセンス認証の解除] を選択し、以下のいずれかのボタンをクリックするか、アンインストールオプションで [ライセンス認証の解除] にチェックを入れます。とありますが、Windows11では古いソフトのヘルプは使えません。
任意のプログラムを起動してメニューのプルダウンリストからライセンス認証の解除を行う
- ヘルプの下の方に「ライセンス認証の解除」がありますので、それを選択します。選択したアプリケーションソフトだけでなく、パッケージに含まれる全てのアプリの一覧が表示されます。
- フォーマットするので、全てのアプリにチェックが入っていることを確認し、ライセンス認証を完全に解除するを選択します。
- Adobe ライセンス認証の解除 「インターネットに接続し、「続行」をクリックしてください。」という接続エラーで下記の解決方法を繰り返すこと1時間、なぜか突然解除できました。2024年は問題ありませんでした。
ライセンス認証の解除のエラー4つの解決方法
- 解決策 1:[設定]-[ネットワークとインターネット]を開くか、通知領域の接続アイコンを右クリックして、[ネットワークとインターネットの設定]をクリックします。「プロキシサーバー」をクリックします。オンになっていたのでオフにしました。 → ダメでした。
- 解決策 2:hosts ファイルをリセットします。 → ダメでした。
- 解決策 3:hosts ファイルにアドビ関連エントリがない場合、それ以上のトラブルシューティングは不要です。 → なかったのでダメでした。
- 解決策 4:GlobalSign Root CA 証明書を確認します。
Acrobat 9のライセンス認証は解除出来ません
古いバージョンのアクロバットは、アクティベーションサーバーが停止しているため、ヘルプメニューのプルダウンリストの[ライセンス認証解除]はグレーアウトされており、解除できません。
認証サーバー停止についてAdobeの公式発表 https://helpx.adobe.com/jp/creative-suite.html
不安を抱えたままそのままフォーマットしましたが、問題ありませんでした。使えなくなっても一切保証はなく、新しいバージョンを買って使ってくださいということです。
2024年はアクロバットプロ9がセットアップ準備で固まり、プロでないとPDFファイルの編集ができないのでまたWindows10からやり直しかと泣きそうでしたが、時間かかっただけで無事インストール出来ました。
ユーザーデータのバックアップ
アプリケーションはSSD、ユーザーデータはHDD
ノートパソコン購入当時、SSDは高価で512GBと容量が少ないため、アプリケーションのユーザーデータの保存場所は、全てHDDを指定しました
「ピクチャー、ドキュメント、ビデオ、ミュージック、ダウンロード」内のアプリのデータを確認して、アプリのデータがある場合は、そのアプリから設定を行います。必要に応じて手動でデータを移動
アプリの設定が終わったら、「ピクチャー、ドキュメント、ビデオ、ミュージック、ダウンロード」の「保存場所」を、フォルダのプロパティからをDドライブを指定して変更。
消せないフォルダ
ファイル整理をすると、どうしても消せなフォルダが出てきます。消せないフォルダの上で右クリックし、パスのコピーを選択⇒再度右クリックし、Open in Windows Termial⇒del ペースト⇒でも消えなかったので、昔お世話になったソフトを探しました。
LockHunter
ほかのプログラムにロックされ、削除、コピー、リネーム(名前の変更)などを行えないファイルのロックを解除し、操作を可能にするファイルアンロックソフト。
ファイルの削除などを行ったときに「××によってファイルは開かれているため、操作を完了できません」「別のプログラムがこのファイルを開いているので、操作を完了できません」といったメッセージが表示され、削除、リネーム、コピーなどを行えない場合があります。「LockHunter」を利用すれば、ファイルのロックを解除し、ファイルに対する操作を可能な状態に変更してくれます。
対象のファイルを右クリックして、メニューから「What is locking this file?」を選択すると、「LockHunter」ウィンドウが表示されます。選択できる処理は「Unlock It!(ロックを解除)」「Delete It!(ロックを解除して削除)」「Other…(その他)」の3種類。「Other…」では「Delete At Next System Restart(次回Windows起動時に削除)」「Unlock & Rename(ロックを解除してリネーム)」「Unlock & Copy(ロックを解除してコピー)」「Terminate Locking Process(ファイルをロックしているプロセスを強制終了)」を選択することが可能です。
ロックを解除する際、ファイルをロックしているプロセスのアイコンやパス、IDも確認できます。「LockHunter」ウィンドウの中央にある「What process are locking this file?」セクションには、選択したファイルをロックしているプロセスが表示され、ツリーを展開するとプロセスがロックしているファイルが一覧表示されます。「More details」をチェックすれば、該当プロセスの「プロセスID」が表示されます。
インストールして使おうとすると、新しいのがあると表示が出たので、バージョンアップしました
Outlookのメールデータファイル (.pst) の保存
「ファイル」>「アカウント設定」>下にある「フォルダの変更」でHDDを指定済みかつ、万が一なくなってもサーバーに全て保管してあるのでバックアップはしませんでした。ファイルやHDDが壊れた時のために必要なら外付けハードディスクなどに保存する。
アプリケーションソフトの設定ファイルを保存する
よく使うアプリケーションソフトの設定ファイルのバックアップ
アプリのヘルプ等から、設定をバックアップできるものは、別のドライブ(Dドライブなど)や外付けハードディスクに保存します。
アプリからバックアップできないOSやアプリケーションソフトの設定
以下は2021年にフォーマットした時のもの。2024年は不具合を減らすため保存しませんでした。その結果、3年も不自由していたブラウザでドラッグ出来ない(ハンドメイドサイトで作品を並べ替えが出来ない致命的なトラブル)トラブルを解決することが出来ました。
アプリケーションソフトの設定ファイルを表示する
- 下準備として、隠しファイルを表示させます。
エクスプローラー > 表示 > (一番下の)表示 > 隠しファイルにチェック - AppDataフォルダ内の必要なファイルをUSBハードディスクなど外部のドライブにコピーする
アプリケーションソフトの設定ファイルを外部ディスクに保存する
OSとデータのドライブは別でも、起動できなくなり修理に出すことになれば、OSのCドライブだけでなく、Dドライブのデータも保証されないため外部ディスクに保存すべきです。
今回はAppDataフォルダを丸ごとDドライブにコピーしました。予期しないエラーが多発しましたが全てスキップで対応しました。仮にデータが使えなくても、重要なデータや設定はMacにもあるからです。Windows用に設定しなおすのは多少面倒ですが、コピーしたファイルを見る限り重要なファイルは残っていると確認出来たのでOKとしました。
フォーマット後も使うドライバーやアプリをリストアップする
ドライバーやダウンロードしたアプリケーションソフトの最新バージョンや更新ファイルなどをダウンロードして別のドライブや外付けハードディスクにまとめておく
ドライバー
- プリンター https://www.epson.jp/support/
- マウス
- ペンタブレット https://lasakura.net/wacom/
- net.USB https://www.iodata.jp/lib/product/n/3354.htm
- Samsung Flow
フリーソフト
- Firefox https://www.mozilla.org/ja/firefox/new/
- LINE https://www.microsoft.com/ja-jp/p/line/9wzdncrfj2g6?activetab=pivot:overviewtab
- e飛伝Ⅱ(要契約) https://e-hidenweb2.sagawa-exp.co.jp/register/ESSO0111_load.do
- ラベル屋さん https://www.labelyasan.com/support/download/
- 画面オフ https://juraku-software.net/windows/display-off/
- テレキングリモート https://apps.microsoft.com/detail/9nblggh2k0f9?hl=ja-jp&gl=JP
- テレキングプレイ https://apps.microsoft.com/detail/9nblggh37drb?hl=ja-jp&gl=JP
※テレキングはREC-ON HVTR-BCTX3用です。レビュー記事はこちら。
次回やりたいこと
ハードディスクを丸ごとバックアップを取って、フォーマット。SSDが壊れた時にハードディスクにOSをインストールできるように、パーテーションの分割をしたいです。
注意事項
使っているドライバーやアプリケーションソフトは環境により大きく異なりますのでご注意ください。
同じOSで同じアプリケーションでも、他の環境が全く同じではないため、使えなかったり、重大なエラーを引き起こす可能性もあります。
この記事を読んで重大なエラーを引き起こしてもサポートや保証は一切出来ません。自己責任でお願いします。古い環境を引き継いで悩んでいる方のヒントになれば幸いです。
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